目次
1:リフォーム補助金の基礎知識と概要
①自治体による補助金と活用事例
②国による住宅省エネ2025キャンペーンの補助金と活用事例
・先進的窓リノベ事業2025と活用事例
・子育てグリーン支援事業と活用事例
・給湯省エネ2025事業と活用事例
・賃貸集合給湯2025事業
リフォーム補助金の基礎知識と概要
自治体によるリフォーム補助金(秩父市の例)
制度名 :秩父市住宅・店舗等リフォーム資金助成事業
受付期間:5/12~5/23(抽選制)
補助金額:費用の10%(上限15万円)※現金(全額)
支給条件:①市内にリフォームを行う住宅・店舗・事務所を有する方で市税の未納がない方
②対象工事について、市で実施している他の助成・補助等を受けていないこと
対象工事:①対象者が有する住宅・店舗・事務所の修繕・補修増築などの工事であること
②市に登録している施工業者(市の建設工事等入札参加資格登録外部サイトへのリンクまたは秩父市小規模事業者登録に登録している施工業者)に依頼して行うリフォーム工事等であること
※ただし、市の建設工事等入札参加資格登録事業者については、その登録において秩父市に所在する事業者に限ります。
③着工前のリフォーム工事等であること(現場確認する場合があります)
※新築工事等は対象外です。
問合せ先:産業観光部 産業支援課 埼玉県秩父市熊木町8-15歴史文化伝承館3階 TEL:0494-25-5208
秩父市のリフォーム資金助成事業による事例

2024年補助金利用リフォーム例
リフォーム内容:事務所からカフェへのリフォーム[内装リフォーム・厨房への間取り変更、厨房設備設置、飲食店営業許可の設計・施工]
リフォーム費用:150万
補助金額:15万
※申請者は請負工事業者ではなく発注者となっています。
住宅省エネ2025キャンペーン

住宅省エネ2025キャンペーンとは、各ご家庭の省エネ強化のために、省エネリフォーム費用の支援をする4つの補助金事業の総称です。
2025年に実施される「住宅省エネ2025事業キャンペーン」については、次の4事業が挙げられます。
「先進的窓リノベ2025事業」
「子育てグリーン住宅支援事業」
「給湯省エネ2025事業」
「賃貸集合給湯省エネ2025事業」
※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省、環境省)
先進的窓リノベ事業2025
「先進的窓リノベ2025事業」は、住宅の窓を断熱性能の高い内窓・外窓に交換したり、窓ガラスを複層タイプに変更するリフォームの費用を一部補助する制度です。
また、窓の断熱リフォームと一緒に行う場合、玄関ドアを断熱性能のあるタイプへ交換するリフォームも補助対象とされます。
補助金額と対象のリフォーム:上限200万円/戸とする、対象費用の2分の1の金額を補助
・内窓の設置:1.2~10.6万円/箇所
・外窓の交換:4.6~26.6万円/箇所
(※施工方法によって金額変動あり)
・窓ガラスの交換:0.5~5.5万円/枚
・断熱性能のある玄関ドアに交換:4.6~26.6万円/個
(※金額はドアの大きさに応じて変動あり)
補助対象の条件 :2024年11月22日以降に着工する窓のリフォームが対象
・補助金額の合計が5万円以上で申請が可能
・先進的窓リノベ登録事業者に依頼して行う窓の断熱リフォーム
先進的窓リノベ事業の活用事例

先進的窓リノベ事業活用リフォーム例
リフォーム内容:内窓(LIXILインプラス)設置
リフォーム費用:36万
「大型掃き出し引き違い窓×2:Sグレード Low-E ガス入り」
「中型引き違い腰窓×1:Sグレード Low-E ガス入り」
補助金額:17.4万
リフォーム総額:18.6万
先進的窓リノベ2025事業は、補助金額五万円以上条件を満たすことで子育てグリーン住宅支援事業との併用も可能です。
子育てグリーン住宅支援事業の補助金必須工事の一つである開口部の断熱工事は先進的窓リノベ事業事業でクリアでき、補助金額も子育てグリーン住宅支援事業単体での申請より大きいため、併用することでよりお得にリフォーム可能です。
子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、「子育て」と記載がありますが、リフォームの場合は対象の省エネ改修を行った際に、世帯関係なく費用の一部を補助する事業です。
必須の断熱リフォームやエコ性能の高い設備への交換とあわせて行う場合、バリアフリーや子育て環境に配慮したリフォームなど任意とされている工事も、補助対象となることがあります。
補助金額と対象のリフォーム:次の金額を上限に、工事内容ごとに定額を補助
● 必須工事3つを全部行う:60万円/戸
● 必須工事を最低2つ以上行う:40万円/戸
※必須工事:①開口部の断熱工事(内窓設置など)②躯体の断熱改修(床の断熱材設置など)③省エネ住宅設備の設置(節水トイレなど)
補助対象の条件: 2024年11月22日以降に着工するリフォームが対象
● 補助金額の合計が5万円以上で申請が可能
● 下記の1~3は必須のリフォームであり、4~7の内容に関しては同時に行う場合補助対象となる
1. 開口部の断熱改修
内窓の設置:1.1~1.7万円/箇所
外窓の交換:2.2~3.4万円/箇所
ガラス交換:0.4~1.4万円/枚
玄関ドアの交換:4.3~4.9万円/箇所
※開口部の断熱改修は窓リノベ事業の申請でも必須項目に数えられます。窓リノベでの補助金額のほうが大きいので窓リノベでの申請をお勧めします。
2. 躯体部分の断熱リフォーム
外壁の断熱:8.4~16.9万円/戸
屋根、天井の断熱:3~6万円/戸
床の断熱:5.2~10.5万円/戸
3. 省エネ性能の高い住宅設備の導入
3~6.4万円/戸or0.6~2.3万円/台
(※導入する設備に応じて上記の金額を補助)
4. 子育てしやすい環境にするリフォーム
*家事負担軽減:1.1~9.1万円/戸
*開口部の防犯性を高めるリフォーム
2.2~5.3万円/箇所
*開口部の防音性を高めるリフォーム
0.3~12.5万円/箇所
(※リフォーム内容や導入する設備に応じて
上記の金額を補助)
5. 防災性を高めるリフォーム
外窓交換:1.6~4.1万円/箇所
窓ガラス交換:0.7~1.8万円/枚
6. バリアフリーリフォーム
0.6~2.8万円/戸
(※リフォーム内容に応じて上記の金額を補助)
7. 空気清浄機能、換気機能がついた
エアコンの導入2~2.7万円/台
(※エアコンの性能に応じて上記の金額を補助)
8. リフォーム瑕疵保険への加入
7千円/契約
※出典:「子育てグリーン住宅支援事業公式ウェブサイト」(国土交通省、環境省)
子育てグリーン住宅支援事業の活用事例

子育てグリーン住宅支援事業の活用事例
リフォーム内容:浴室・トイレ・洗面の水まわりリフォーム
●浴室サッシを交換:はつり工法・小サイズLow-E ガス入り Sグレード(開口断熱)
●高断熱浴槽に交換(省エネ設備)
●浴室の水栓を節湯タイプに交換(省エネ設備)
● 節水トイレを設置(省エネ設備)
●洗面節湯水栓(省エネ設備)
●浴室からの段差の解消(付帯工事)
●トイレの手すり(付帯工事)
リフォーム費用:150万
補助金額:13.7万
[内訳]
浴室サッシ:5.9万(窓リノベ申請)
高断熱浴槽:3.2万
節湯水栓×2:1.2万
節水トイレ:2.1万
段差解消:0.7万
トイレの手すり:0.6万
リフォーム総額:1,363,000円
給湯省エネ2025事業
補助対象とされているエコキュートなどの高効率給湯器、家庭用蓄電池を導入・設置する際に、一定の金額を補助する事業です。
対象のメーカーや商品が決まっているので、利用する際は商品まで把握することが重要です。
補助金額と対象のリフォーム
● エコキュート(ヒートポンプ給湯器)6万円/台
*性能に応じて10~13万円/台
● ハイブリット給湯機
8万円/台
*性能に応じて13~15万円/台
● エネファーム(家庭用燃料電池)
16万円/台
*性能に応じて20万円/台
● 上記と一緒に蓄熱暖房機や
電気温水器の撤去をする場合は、
4~8万円/台を加算
補助対象の条件
● 給湯省エネ事業者と契約して行うリフォームであること
● 2024年11月22日以降に着工する給湯器の交換リフォームが対象
● 導入する高効率給湯機器が一定の性能基準を満たしていること
※出典:「給湯省エネ2025事業公式ウェブサイト」(資源エネルギー庁)
給湯省エネ事業の活用事例

給湯省エネ事業の活用事例
リフォームの内容:石油給湯器からエコキュートへの交換
リフォーム総額:65万円[ベース・配管・電気工事込み]
補助金総額:13万円
【補助金の内訳】
● 基本額:6万円/台
● Wi-Fi接続リモコン+CO2目標達成機種:+7万円/台
リフォーム総額 :52万円
賃貸給湯事業2025
賃貸集合住宅で、エコフィール/エコジョーズ(省エネ型小型給湯器)に取り替えをする際、費用の一部を支援し、2030年度のエネルギー需給目標の達成を目指す事業です。
本事業は、ほかの3事業と異なり、賃貸集合住宅のオーナーの方を対象とした事業とされています。
補助金額と対象のリフォーム
● 追いだき機能がついていないエコフィール/エコジョーズ:5万円/台
● 追いだき機能がついているエコジョーズ/エコフィール:7万円/台
● 共用廊下へのドレンレール設置や、浴室にドレン排水を設置する場合:8~10万円/台
補助対象の条件
● 2024年11月22日以降に着工する給湯器の取り替えリフォームが対象
● 高効率給湯機器を導入する賃貸住宅の個人オーナー(※法人のオーナーも対象)
● 集合給湯省エネ事業者と契約して行う古い給湯機器からエコジョーズ/エコフィールへの取り替えが対象
※出典:「賃貸集合給湯省エネ2025事業公式ウェブサイト」(資源エネルギー庁)